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哲学

全社員へ送る

指示連絡ではないので、日報ではなくブログで失礼するよ。
先日の責任者の反省文受け取ったよ。
心から本心だと信じている。その気持ちを忘れずに。
今日はオレの飲食店に対しての哲学を話させてもらうよ。
決して難しい話ではないのでしっかりと聞いてほしい。
なぜキミはこの仕事を選んだのか?
もう一度自分の胸に問うてほしい。

オレはこの仕事に高校生のアルバイトのファミリーレストランの
時から携わっているんだ。
オレは勉強が嫌いだった。遊ぶのが大好きだった。
学校が嫌いだった。多分、不良と呼ばれていた。
バイクに乗って、パチンコをして、タバコを吸う高校生だった。
学校に行かないでビリヤード場でタバコを吸ってるのが好きだった。
間違ってパチンコ台をたたき割ったこともあったなあ。
バンドの練習後、街なかの居酒屋で酒を制服で飲んでいた。
そんな絵に描いたようなだめなヤツだった。

しかし、ファミレスのバイトに行くのが楽しかった。
とにかく忙しくて、くるくる回っているようなお店だった。
アルバイトスタッフもいっぱいいた。社員も厳しかった。
でも楽しかった。

枠が無いから楽しかった。
答えが無いから楽しかった。
どこまでもやっていいチャンスがもらえた。
失敗がすぐに挽回出来た。
お客様に尽くすと「ありがとう」って言ってもらえた。
こんなオレに「ありがとう」って言ってもらえるんだ。
お給料まで頂いて・・。
毎日、毎日楽しかった。だって枠が無いんだもん。
店長に叱られる日があっても、テーブルに行くと自分の
自由なんだもんね。とにかく楽しかった。帰り道は何とも言えない充実感があった。
へとへとでも。
夏休みは友達のみんなが遊びに行っている間でもバイトをした。
海に遊びに行った帰りの友達が遊びにきても、羨ましくなかった。
むしろ、嬉しかった。オレはプロだと実感した。
大人になれた気がした。
「御待たせしました」「ごゆっくりどうぞ」「お味どうでした?」
「今日は寒いですねー」「申し訳ありませんでした」。
どんどん自分の言葉で話しかけた。勝手に。お客様に。高校生のガキが。
恥ずかしい思いもいっぱいした。お客様に怒られた事もたくさんあった。
教えて頂いた事もたくさんあった。たくさんの「ありがとう」をもらった。
社会人としてのマナーはここで教わった。
時給もぐんぐん上がった。
たくさんほめられた。なりより人の役に立ててる実感があった。嬉しかった。

【この仕事を一生して行きたい】

そう思った。

19歳でバーでバーテンダーを始めた。
とっても厳しかった。殴られる事もしばしばあった。
でも楽しかった。お客様が楽しそうにお酒を飲んで、
何より自分の名前を覚えてくれた。自分の前に座ってくれた。
「明日ははどんな事をして楽しましてやろうか?」
毎日朝、電車での帰り道ひそかに考えていたものだ。

そんなに楽しい仕事でも辛い事がひとつだけあった。

【お客様が来ない事】
だ。
バーをまかされて、お客様がゼロの日が一回あった。
涙が止まらなかった。
悔しくて、情けなくて、誰にも必要とされてないんじゃないか?おれ。
オーナーも怖かった。誰も守ってくれなかった。
【じゃあ、オレには何が出来るだろう?】
考えた。
仲のいいお客様にマメに電話をかけた。
服は知り合いの店で必ず購入した。
お客様の誕生日を覚えた。
年賀状を書いた。お礼の電話をした。
給料日を覚えた。
お客様の顔を覚えた。お連れ様の顔を覚えた。
お客様のお仕事の内容を覚えた。
お客様のお酒の好みを覚えた。
新聞を読んだ。音楽を聴いた。映画を見た。
たくさん酒の勉強をした。
休みの日はお客様と飲みに行った。
今日一日起きた事を全て記録した・・。必死だった。

半年後、大雪の平日のオレの誕生日に
お店は満席だった。カウンターはお花でいっぱいだった。
感動した。みんな明日は朝から仕事なのに・・。

【人に尽くせば必ず自分に帰ってくるんだ・・】
【努力すれば必ず自分に戻ってくるんだ・・】
そう実感した。

そういう解りやすいシンプルな仕事なんだよ。
キミは今、何を考え何を努力してる?
キミの今の楽しみは何だ?幸せは何だ?
本当にこの仕事を続けて行けるか?
もう一度自分の胸に手を当てて考えてほしい。

繰り返すよ。
【努力すれば結果がでるんだよ】
仕事とは、辛い事ではなく楽しい物なんだよ。
その為に努力するんだよ。
君たちの今後に期待しております。

そうそう。最近僕らの仲間でカップルになった子がいるね。
みんなで想像してみようよ。
始めて大好きな彼女が、彼の部屋に遊びにくる時の事を。

多分彼は部屋を掃除するだろうね。普段は気にしない所まで丁寧に。
料理を作るだろうね。スムーズに出せるように仕込みをするだろうね。
何が好きな食べ物なのか前もってリサーチもするだろうね。
スーパーに行って買い出しをするね。財布の中と相談しながら・・。
清潔な彼は、帰り道でお花を買うかもしれない。
あ、そうだ。映画も借りて行こう。会話に詰まった時の為に。
ワインも買って行こう。あまり高価な物は買えないけど、この前美味しかったワインがある。
あそうそう、今日はとっても寒いからまずお茶を出そうか。お茶屋さんってどこにあったっけ?
詳しいあの人に電話して聞いてみよう・・。
部屋に戻って、料理を作り、音楽をかけて、花を飾って、においをチェックして
エアコンを適温にして・・慎重な彼は、彼女が来る前に最終チェックをするかもね。
この間、ずっと彼女のことを考えてるよね。
そして玄関のチャイムが鳴って、ドアを開けて彼は素敵な笑顔で言うだろうね。
「いらっしゃい!寒かったでしょ?」とかね。
多分、結果は・・喜んでくれそうだね。


・・どう?何かと似てない?
そう、お店の開店準備と一緒なんだよ。

それだけなんだよ。
君たちがお客様を愛しているかどうか。

それだけなんです。

やれと言われてやっているだけか、
やるからには一生懸命やるか、それだけの差なんだよ。
いらっしゃるお客様の事を想像出来てるか、それだけの差なんだよ。

繁盛店と、不人気店の差はそんな所だと思う。

お客様の事を
【客】と呼ぶか、【お客様】と呼ぶかは、キミ次第だからね。

君たちの今後に期待しております。林




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No title

良いお話ですね

業界を離れた私の胸を撃ち抜きました

そういえば、お誕生日ウツミさんと同じ日なんだね

ボクは大震災の日だけどさ

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プロフィール

HDO

Author:HDO
(株)林デザインオフィス
  代表取締役 林泰弘
日々、ただただ楽しい事を模索して生きております。
飲食店をこよなく愛し、そして誰よりも飲食店を楽しむ!
をモットーに活動して行きたいと考えております。

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