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無風状態

子供の頃の「凧上げ」を思い出してみた・・。

 いろんな凧の種類があって、性能重視なのか、ビジュアル重視なのか、を自分で考えて種類を決める。
私はミーハー&目立ちたがりだったので、当時流行していた「立体凧」を毎年兄に手伝ってもらって制作したのを覚えてる。
専用の木材を買ってきて、のりを塗って和紙を貼る・・。文字どおり3Dにする事によって空を飛んでいるとき
のビジュアルの美しさを追求する凧である。
 リスクはマックス!一回でも落ちると粉々に砕け散る。
手を抜いて、みんなと同じゲイラカイト(だったかな?)にすれば簡単に上がるし、何回でもチャレンジ出来る。
「今年も林またやっちゃってるよ・・」なクラスの周りのみんなの失笑気味の、
冷ややかな目線は子供心にある意味で快感だった・・。
子供ながらに「俺はお前らとは違うんだよ」的なアピールだったのかもしれない。今思えば。

 さて、この凧まず上がらない。一回のトライで確実に大破するので、
毎年残骸を処理した後、凧上げの授業の時間がとても長く感じたものだ。

そんな中、一回だけすごく上がった事があった。
気合いと精神と、周りの失笑と、失敗して大破する瞬間を期待しているギャラリーの熱い視線を背中に十分に受けながら、走る!走る!走る!!とにかく全力で走る!!

そしてリリース!!

なんと上がったのである。残念そうなギャラリーの表情と、失笑していた人間の顔からは
ビジュアルの美しさに見ほれている感嘆の表情に変わったのを覚えている。

そして、どこまでも上がるのである。恥ずかしいくらい。
今度は風を存分に受ける凧なので、引き戻せない・・。かなりの力で凧をコントロールする。
(ヤバい!持ってかれる・・マジで上がっちゃった!なんか恥ずかしい!)
自分でも上がると思ってなかったのである。アホである。
表情はいたってクールに、胸はドチドチ、腕はパンパン、先生の熱い視線が心地よかった。

しかし今度は、ある程度の高さを越すと、ふわっと楽になったのを覚えている。
【無風状態】になった。
そんな中、ニヒルに口元にうすら笑み携えながら「もっと俺を見ろ!」的な稲中レベルの快感に酔いしれていた。

とても美しかった。

・・・・

なんかお店や会社を立ち上げるのに似てるな〜って思った。

コンセプトを考えて、組み立てて、冷ややかな視線を存分い受けて、「失敗しろ!」って思っている輩の期待に添うべく失敗して、またトライして、失敗して。しかも次のトライはなんと一年後である!かなりリスキー。
上がった瞬間は最高に気持ちいいけど、維持するのにもかなりのエネルギーが必要になる・・。
しかし、ある程度を超えると、気持ちが、そして感覚が楽になる。


駄菓子屋で安く売ってるゲイラカイトが、ぐにゃぐにゃといくら高く上がった所で、
誰も見向きもしないし、また上がって当然である。

美しくもない。

上がった立体凧のように、
無風状態を楽しもう、
そうなりたいし、そうありたい。





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Author:HDO
(株)林デザインオフィス
  代表取締役 林泰弘
日々、ただただ楽しい事を模索して生きております。
飲食店をこよなく愛し、そして誰よりも飲食店を楽しむ!
をモットーに活動して行きたいと考えております。

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